自分のために作る、贅沢な鴨の一皿
明日は誰もいない──ならば、自分の、自分による、自分のための鴨を仕上げるのです。
今回使うのは、以前から冷凍庫で眠っていた「鴨胸肉のブロック」。
この鴨肉は【ウェルかも美山】で購入したもの。以前作った際、相方とその妹さんに大好評だったため、自分用にも確保していました。
店名:ウェルかも美山
場所:岐阜県山県市中洞932−2
下処理で香りを抑えるのがポイント
- 解凍した鴨胸肉を開封し、キッチンペーパーで丁寧に水気を取ります。
→ 鴨特有の香りを抑え、臭みを防ぎます。 - 少し置いて水気が完全に抜けたら、熱したフライパンに皮目から焼き入れ。
他は色が変わる程度でOK。
→ フライ返しで押し付けるように焼くと、香ばしい焼き目が付く&脂がしっかり出ます。


しかしこの段階ではまだ中は生。

調味液&低温調理
- 鴨脂が残ったフライパンに
醤油・みりん・日本酒 各100ml、かつお出汁 300ml(だしの素でも可)、味の素 4振りを加えて沸騰。 - この調味液と鴨肉をジップロックに入れ、空気を抜いて低温調理機へ。
58℃で2時間30分加熱。 - 加熱後はタッパーに移し、一晩冷蔵庫で休ませます。

結構出た脂がこの料理をもっと旨くするのです。
仕上げ&盛り付け
- 翌日、沸騰したお湯を火から下ろし、鴨肉入りジップロックを10分温める。
- 食べやすい厚さに切り分け、出汁を少しだけかける。残りは宝物として保管。
- 3-4cmに切った白ネギを焦げ目が付くほど香ばしく焼き、鴨と一緒に盛り付け。

この輝き。これを今晩独り占めw

実食レビュー
こいつには日本酒又は焼酎が滅茶苦茶合います。
お酒を飲めるなら、このどちらかは用意するべき。僕はもっぱら日本酒でいただきます。
まずは一枚。
旨いっ!!
醤油のまろやかな塩味とキレを感じた後、それを覆うように酒、みりん、溶け出た鴨の脂が甘い。
そして、独特の癖のある鴨の旨味と脂身の甘味がさらに追撃。
これを味わったら、日本酒で流し込む。
最高っっっ!!!
後味が残る中で、炙った葱を口に入れると葱の味が絶妙に鴨のクセとマッチしてこれまた旨い。
「鴨が葱を背負ってくる」なんて言葉ができる理由が良く分かります。
薬味はわさびか柚子胡椒又は和山椒がおすすめ。味に変化が出て最後まで飽きません。
〆は極上の鴨せいろ
- お出汁+半量の水を火にかけ沸騰させ、器に注ぎ葱を浮かべる。
- 冷水で締めた蕎麦をざるに盛り、鴨ローストを5〜6枚トッピング。
- 鴨出汁の甘じょっぱい旨味と蕎麦の相性が抜群。
さらに鴨肉をしゃぶしゃぶして温冷のコントラストを楽しむのもおすすめ。 - 食後は蕎麦湯で余韻を堪能。

要・映える盛り方

鴨の脂で砂糖使ってないのに甘いのです。

鴨出汁の甘じょっぱい味とそばが良く合います。
鴨肉を軽くしゃぶしゃぶして加熱のコントラストを味わうなんて粋なことも自分で作ればできちゃうんです!!
おそばを食べ終わったら、湯がいたお湯をお出汁に入れて蕎麦湯を味わうのも通の嗜みw
まとめ
- 鴨の香りを抑えるには下処理が肝心
- 鴨脂が染みた出汁は〆の蕎麦まで楽しめる
- 日本酒や焼酎との相性が最高
美味しかった~、幸せ・・・
以前は通販で買っていたのですが、調べてみたら良さげなお店で鴨が気軽に買えるのを発見して以降、上記のお店で買うようになりました。
本当にありがたい。
美味しいし、ボリュームもあるのでこれからも行きます。
ごちそうさまでした!!
以前買っていた鴨はこちら↓
これも美味しかったですよ~
【追記】気になるカロリー等々は・・・?
今回使用した鴨胸肉は皮つき・脂ありで、500g(雄・胸肉)をたっぷり使いました。
脂もつけ汁にしっかり活用したため、カロリーは高めの想定です。
栄養素 | 500gあたり(推定) | 特徴 |
---|---|---|
カロリー | 約1,010 kcal | 高エネルギーで満足感大 |
たんぱく質 | 約122.5g | 高たんぱくで筋肉づくりにも◎ |
脂質 | 約54.5g | 鴨脂の甘みとコクの源 |
ビタミンB群 | 豊富 | 特にB2・B3が多く、代謝サポート |
鉄分 | 多い | 貧血予防や疲労回復に効果的 |
亜鉛 | 多い | 免疫力アップや味覚維持に関与 |
※数値は文部科学省食品成分データベースや海外食品データをもとにした概算です。調理法・水分量により前後します。
脂の甘みと旨味はカロリー源でもありますが、薬味(わさびや柚子胡椒)を添えればさっぱり食べられますし、たんぱく質量はかなり多め。特別な日やご褒美晩酌にはうってつけの一品です。
今回は二日に分けて食べましたが、一食で食べたらちょっとカロリーオーバーかも・・・?
けど、タンパク質が取れているなら良しっ!