はじめに
「とろっとろのお肉が食べたい!」──そんな衝動から始まった今回の料理。
思い出したのは岐阜県関市の名店「白神」の豚軟骨チャーシューでした。
炙られた香ばしさ、軟骨部分がゼラチン状にとろける食感、繊細かつ濃厚な海老ラーメンを邪魔しない絶妙な味わい。
あの一口をもう一度、しかも腹いっぱい食べたい! そう思った瞬間、圧力鍋と通販で手に入れた豚軟骨が僕の挑戦を後押ししてくれました。
というわけで、本日の材料はこちら。色々探した結果、価格、品質、調理のしやすさ、保存のしやすさ、全てが上質な一品。

下ごしらえという儀式
初めて触る豚軟骨。正直「扱いにくいのでは?」と思っていましたが、下茹でと洗いを繰り返していくうちにだんだんと親しみが湧いてきます。

アクをすくって、湯を変えて、軟骨まわりのザラつきを丁寧に取り除く。
こういう“地味な手間”が、最終的な味やとろけ具合や舌ざわりを左右するんだと思うと不思議と楽しい。

圧力鍋にお任せ
下茹でしたお肉と水、葱の青いところとショウガのスライスを圧力鍋に入れて1時間半じっくり加圧。
加圧後、一つ引き上げて軟骨部分に串がスッと通るほど柔らかになれば成功!
下処理を終えた軟骨を、タッパーに移し、ラップを入れて一晩休ませる。
こうすると脂がラップに吸着して、脂の摂取が控えられます。
クックパッドのお母さま方から学びましたw
香り立つ仕上げ
次の日、ゼラチン状に固まったブツ一式と白ネギやしょうがと一緒に圧力鍋へ。
いよいよ調味料の出番。
おろしにんにく、醤油、みりん、オイスターソース…。台所に広がる香りは、食欲を刺激し続けます。
この時、ゆで卵を入れておくと煮卵も一緒にできて便利。
にんにく醤油の煮卵はご飯にもビールにも合います!

そして仕上げはガスバーナー。表面を炙った瞬間、立ちのぼる香ばしさに「これは絶対うまい!」と確信。

実食レビュー

箸でつまんだ瞬間に崩れる柔らかさ。
口に入れると、甘辛いタレと炙りの香りが押し寄せ、軟骨のゼラチン質がとろけます。
- ビールと合わせれば至福の一口
- もやしやキャベツで後味をリセットすれば無限ループ
これは危険。止まらなくなる系のチャーシューです。

〆はチャーシュー丼
白ごはんにチャーシューを並べ、真ん中に卵黄をぽとん。
黄身を崩してかき込む瞬間、しばし言葉を失うほどの幸福感が押し寄せます。


食後の感想
脂をしっかりカットしたので胃もたれもなく、家族からも大好評。
「もうないの?!」とお代わりを要求されて、「やったぜ!」という気持ちになりましたw
やっぱり料理は、憧れから始まり、真似して作っていくうちに自分のものになっていくんだと実感しました。
レシピまとめ(圧力鍋で作る豚軟骨チャーシュー)
材料(4人分)
- 豚軟骨 … 1kg
- 醤油 … 大さじ3
- みりん … 大さじ3
- 酒 … 大さじ3
- ザラメ … 大さじ1+小さじ2
- オイスターソース … 大さじ1
- にんにく … 2かけ(すりおろし用)
- 白ネギ(青い部分)、しょうが … 適量
作り方
- 豚軟骨を一晩冷蔵庫で解凍。
- 沸騰した湯で下茹でし、アクを取り除く。さらに茹で直し、ザラつきを落とす。
- 圧力鍋に軟骨・白ネギ・しょうが・水を入れ、1時間半加圧。
- 一晩冷蔵庫で寝かせ、余分な脂を取り除く。
- 煮汁600mlと調味料、にんにく(お好みでゆで卵)を加えて約1時間煮込む。
- 食べる直前にガスバーナーで表面を炙り、盛り付けて完成!
まとめ
- 圧力鍋を使えば豚軟骨も家庭でとろけるチャーシューに!
- 香ばしさを加えるならバーナー仕上げが◎
- 丼やおつまみにもアレンジ自在。
ぜひ週末のごちそうに作ってみてください。
ごちそうさまでした!
【追記】豚軟骨(パイカ)のカロリーとか栄養って?
豚軟骨(パイカ)の栄養分析(100gあたり)
- カロリー:約259kcal
- たんぱく質:18.7g
- 脂質:20.1g
- 炭水化物(糖質):ほぼ0g
分析
豚軟骨(パイカ)は「コリコリ食感が楽しい部位」として人気ですが、実は栄養的にも面白い特徴を持っています。
まず注目したいのは 糖質がほぼゼロ という点。焼肉やおつまみにもってこいの食材なのに、ご飯や麺のように血糖値を上げる心配はありません。糖質制限中の人にとってはありがたい存在ですね。
一方で、脂質が20g前後 とそこそこ多め。でも同時に たんぱく質も約19g とバランスよく含まれているのがポイントです。脂質だけが突出しているわけではなく、筋肉や肌の材料になるたんぱく質も一緒に摂れるので、見た目の数字ほど「乱暴なカロリー」ではありません。
カロリー自体は100gで約259kcal。例えば鶏もも肉(皮付き)が約200kcal前後なので、それと比べて「脂多めで少し高カロリー」くらいの立ち位置です。つまり「脂とタンパクがセットになったパワーフード」というイメージ。焼肉で少量楽しむ分には、罪悪感を持たずにいける部位です。
👉 まとめると
- 糖質ほぼゼロで罪悪感なし
- 脂とタンパク質がセットで摂れる
- カロリーは鶏ももよりやや高めだが暴食しなければ問題なし